家庭教師を利用するメリット
塾も家庭教師も勉強をサポートするプロという点は同じですが、異なる点も多いため、塾と家庭教師の違いをよく理解してから利用を開始することが重要です。家庭教師を利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 1対1で丁寧に指導してもらえる
- 通塾の負担を軽減できる
- 何でも気軽に相談できる
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
1対1で丁寧に指導してもらえる
1つ目は1対1で丁寧に指導してもらえるという点です。
塾は集団授業と個別授業に大きく分類されます。集団授業の上限人数は塾によって異なり、10人程度の塾もあれば学校のように30人程度の塾など様々です。個別授業は1対1~1対3など様々な形態があります。
集団授業は個々の理解度に合わせた進行というよりも、決められたカリキュラムの通りに必ず進むという流れなので授業についていけないという人も。また、集団・個別ともに他の生徒もいるため、質問しにくいという人もいます。
一方、家庭教師は1対1で個々の理解度に合わせてカリキュラムを組んでもらうことで、分からない部分を徹底的に理解してから次に進めるので、苦手を克服しやすいといえます。
また、他の生徒がいないため、学校や塾では他の生徒が気になって質問できないという人も質問しやすいでしょう。
通塾の負担を軽減できる
2つ目は通塾の負担を軽減できるという点です。
塾に通うのに往復20分かかったとすると、週2回で40分、1年間(96回)で32時間も通塾に時間を要することになります。
授業時間によっては帰宅が22時を回ることもあるため、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあるという点に注意が必要です。
また、両親が送迎を担当してくれれば負担とリスクを軽減できますが、反対に両親の負担が増えることになります。
家庭教師であれば教師が自宅に来てくれるため、上記のような負担が生じません。安心して勉強に取り組めるだけでなく、削減できた32時間を自由に使えるようになります。
削減できた時間を勉強に費やせば理解度アップ、遊びの時間に費やせばストレス解消により勉強効率が高まるでしょう。
何でも気軽に相談できる
3つ目は何でも気軽に相談できるという点です。
塾は他の生徒もいるため、質問しにくい人もいます。これは勉強以外の相談でも同じことがいえます。
家庭教師の場合は、1対1なので勉強に関する質問だけでなく、何でも気軽に相談しやすい環境が整っています。
特に中学生になってくると思春期を迎えるため、友達関係や部活などの悩みを抱えていて勉強に集中できていないという人も珍しくありません。
家庭教師に相談することで悩みが解決すれば勉強への集中力がアップします。ストレスを溜めずに息抜きしながら勉強に取り組めるのも家庭教師の魅力といえるでしょう。
家庭教師を利用するデメリット
家庭教師は万能というわけではありません。塾と比較した場合、以下の2つのデメリットが挙げられます。
- 塾よりも授業料が高いケースが多い
- 競争力が養われにくい
それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
塾よりも授業料が高いケースが多い
1つ目は塾よりも授業料が高いケースが多いという点です。
授業料は人数の多さと反比例しており、「塾の集団授業<塾の個別授業<家庭教師」という順番になります。
家庭教師は塾のような入会金や授業料だけでなく、教師の交通費も上乗せされるケースが多いです。しかし、勉強効率の良さや通塾にかかる負担を軽減できることを考えると、塾より授業料が高くなってしまうのは当然ともいえます。
「授業料の負担を考えて最初は塾の集団授業にしたものの、授業についていけなくなって家庭教師に変えた」となってしまうと、遅れた部分を取り戻すのが大変です。
授業料の高さは塾と家庭教師のどちらにするかを決める重要なポイントです。
授業料が安いことを優先して選んだとしても、結果が出なければその分の授業料を損してしまう可能性もあります。
将来的に子供にとってどちらがプラスになるかをよく考えてから決めましょう。
競争力が養われにくい
2つ目は競争力が養われにくいという点です。
では、集団授業で10~30人程度、個別授業で2~3人程度と一緒に勉強するため、周りの理解度、塾内模試の結果など何かと周囲と比較する機会が増えます。その結果、「他の人に負けたくない」と競争力がアップすることで、勉強にプラスになる可能性があります。
一方、家庭教師では1対1の授業なので、他の人と競い合う機会がありません。そのため、競争力が養われず、マイペースに勉強に取り組んでしまう可能性があります。
しかし、周囲に惑わされず自分のペースで勉強に取り組めるというメリットでもあります。
勉強は周囲との競争ではなく、自分との競争です。継続して勉強に励むことで、成績が上がっていくでしょう。今の自分に未来の自分が勝っていれば、それが成長した証となります。
また、業者が実施している模試を受講した場合、周りとの比較もできるため、不足している部分をカバーすることが可能です。
家庭教師と相談しながら、子供に合わせて適宜カバーしていけば問題ありません。
まとめ
塾と家庭教師のどちらを選ぶべきか悩んでいる人は多いと思います。塾・家庭教師どちらもメリット・デメリットがあるので、それらを比較しながら選ぶことが重要です。
メリット・デメリットを踏まえた上で子供に合っているのがどちらなのかよく考えてから決めましょう。